障害者が在宅でできる職業訓練あります【e-ラーニングコース】

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障害者になって会社も退職。
障害者でも仕事をするために職業訓練を受けることはできるかな?
在宅でもできる職業訓練はどうなんだろう?

これから障害者として仕事をしたいしそのために職業訓練を受けたい。
障害者が在宅でもできる職業訓練の情報が知りたいです。

こういった疑問や不安に関して、実体験に基づいて解説します。

この記事を書いている私は、会社員だった50歳のときに交通事故で脊髄損傷を負い手足が不自由な重度障害者になりました。
なんとか歩けてなんとかPCが使えます。
そのような私は長期入院により退職し、退院後は自宅療養でリハビリを続けました。

その後未経験から職業訓練でプログラミングの学習を始め、独学を経て現在は在宅でWeb制作を事業とする会社を設立し活動しています。

目次

障害者が在宅でできる職業訓練は「e-ラーニングコース」です

車イスの女性

結論としてe-ラーニングコースでの職業訓練がおすすめです。

なぜかというと、在宅でも職業訓練が受けられるからです。
しかも受講料は無料です。

体験談:私がハローワークに相談した話

具体的な話をすると、私は脊髄損傷で手足が不自由な重度障害者です。
退院から3ヶ月後に休職期間が終了して会社を退職しました。
退職後はまだ自宅療養中でほぼ寝たきりでリハビリを続けている状態でした。

すぐに仕事ができる状態ではないので受給期間延長の申請をしました。
受給期間延長は病気・けが、妊娠・出産等ですぐに働くことができない人が最長3年間雇用保険の基本手当の受給の手続きを延長できる制度です。

退院してから自宅で2年間リハビリを続け、就労可能条件である1日4時間で週5日・1週間で20時間はPCに向かって作業できるまでに体力も回復しました。
通勤は難しいですが在宅就労でも認められるので、ハローワークに行き求職の手続きをし受給期間延長を解除しました。

障害者は就職困難者として雇用保険を最長360日受給することができます。
そこで私は4週間に一度ハローワークに求職相談に通いながら、なんとか障害者で在宅でも働くことができるスキルを身に付けるための職業訓練の相談に行きました。

そのときに勧められたのがe-ラーニングコースでの職業訓練でした。
私はe-ラーニングコースの中で在宅就労を目指したITスキルの習得(初心者向け)を受講することにしました。

よくある質問:訓練施設へは通わなくても問題はないのですか?

訓練施設へは通わなくても本当にいいの?

そういった疑問もあると思いますが、e-ラーニングコースならば在宅でインターネットを通じて全て受講することができます。
なぜなら、e-ラーニングコースは訓練施設への通所が困難な障害者等の方を対象に、在宅でインターネットを通じてIT技能の習得を目指すものだからです

実際に私は「東京しごと財団」の障害者委託訓練e-ラーニングコースの在宅就労を目指したITスキルの習得(初心者向け)を訓練時間265時間、約3ヶ月間自宅で受講し職業訓練を終了しています。
詳しくは「東京しごと財団 e-ラーニングコース」をご覧ください。

障害者が在宅で習得できるスキル設計

スキル設計

結論、職業訓練でパソコンスキルを習得することがおすすめです。
なぜならパソコンスキルを身に付けることによって、在宅でのテレワークが可能になるからです。

就職とフリーランスでは

  • 就職:障害者雇用に必要なパソコンスキルを身に付け企業へ就職
  • フリーランス:プログラミングやWebデザイン、Webライティング等の専門スキルを身に付け個人で事業を展開する

よくある質問:専門スキルを身に付けて企業への就職はできないのですか?

企業への就職は無理かな?

もちろん、プログラミングやWebデザイン、Webライティング等の専門スキルを身に付けて企業への就職もあります。
繰り返しになりますが、障害者が在宅ワークで身に付けるスキルはパソコンスキルがおすすめです。

パソコンスキルが身に付く方法

結論は、職業訓練やスクール、または独学で勉強することです。
例えば、下記のとおり。

  • 職業訓練でパソコンスキルのコースを受講
  • パソコンスキルを身に付けられるスクールを受講
  • 独学でパソコンスキルの勉強をする

それぞれを、順番に解説します。

職業訓練でパソコンスキルのコースを受講

職業訓練は正式には公的職業訓練(ハロートレーニング)と言い、希望する職業に就職するためのスキルを身に付けられる無料の公的なトレーニングです。

職業訓練のパソコンコースには3ヶ月から6ヶ月のコースが多く、期間が長いほどそれぞれの学習量も増えます。
職業訓練のパソコンコースを選ぶ際には、訓練内容と自分の希望のスキルが身に付くかを確認して受講します。

パソコンスキルを身につけられるスクールを受講

スクールによって、用意している講座内容はさまざまです。最初に自分の目的に沿った講座があるかを確認する必要があります。

受講形式もオンライン授業とオンデマンド授業などがあります。多くのスクールでは、入学を検討している人向けに無料体験などを実施しています。実際に授業の雰囲気をみなければ、スクールや講師との相性はわかりません。
そのため、候補のスクールの中から複数のスクールの無料体験に参加することが大切です。

独学でパソコンスキルの勉強をする

パソコンスキルを独学するための教材や情報は豊富にありますから、パソコンスキルを独学で学ぶことは十分できます。

パソコンスキルを独学するときには、次の2つの方法がおすすめです。

パソコンスキルに関する本を読みながら勉強する方法

独学するときに重要なポイントの一つに、教材の情報の正確性が挙げられますが、本であれば監修されていることが多く、情報の正確性が高いと考えられます。

Webサイトで調べながら勉強する方法

Web上には、パソコンスキルの独学に役立つ情報が掲載されたサイトが数多くあります。
具体的には、勉強方法ややり方を動画でアップしてあるYouTube等です。
こういったサイトは、ほとんどが無料で公開されています。

私の在宅での職業訓練「e-ラーニングコース」の体験談

猫の手

結論としてe-ラーニングコースでの職業訓練をやってよかったです。
私はe-ラーニングコースの中で在宅就労を目指したITスキルの習得(初心者向け)を受講することにしました。

e-ラーニングコース「在宅就労を目指したITスキルの習得(初心者向け)」
  • 訓練期間:3ヶ月/53日間/265時間
  • 訓練時間:10:00〜15:50、1時限/50分(休憩10分)、午前2時限・午後3時限(お昼休憩60分)
  • 訓練休日:土曜日、日曜日、祝日
  • ・訓練内容:在宅勤務システムを活用して訓練を実施、就労支援・ビジネス文書作成・デザイン・プログラミング・データ処理・ホームページ作成・グループワーク
  • 対象障害者:身体障害者手帳をお持ちの方・精神障害、発達障害があり精神障害者福祉手帳、または公的な判定書(意見書、診断書)をお持ちの方

受講までの手続きの流れは、最初にハローワークで相談をしてコースを決め申込みをします。
その後オンラインでの面接があります。
やる気、今までのスキルの確認、職業訓練が続けられるかの障害の程度の確認があり、後日受講の可否が伝えられます。
私は無事受講できることになりました。

オンラインでの訓練は専用のコミュニケーションソフトを使って、カメラ使用はたまでほとんど音声のみで訓練は行われます。
各訓練の後には確認テストがありますが、ちゃんと訓練を受けていれば問題無く合格できます。
訓練開始前の私のスキルは会社員の時に事務作業でExcelで集計表・Wordで契約書などビジネス文書が作成できる程度でした。
自宅にあったWindows8のノートパソコンをWindows10にアップデートして、事前にYouTube等を見まくってオンラインプログラミング学習サービスの「Progate」の無料プランで予習をしました。

私が受講した職業訓練校の講師の方たちは障害者の方が多く、受講生へ体調のケアを常にしてくれていたのでとてもリラックスして受講することができました。

訓練の最初は就職支援として社会人マナーや事務で使うExcelとWordでビジネス文書の学習とプログラミングとは関係のない就職した時の基礎スキルを学びました。
このあたりは50歳までは会社員であったので問題なくできました。しかし、改めて学ぶとなんとなくしていた事の意味や重要性を知ることができました。

次にデザインの基礎を学びWordを使ってバナー広告を作成しました。
他の受講者の作品を見たりして自分のデザインのセンスの無さを感じたりもしました。

続いてプログラミングの基礎の訓練がありHTML&CSS・JavaScriptの基礎を学びました。
ここらへんはprogateをやっていたので問題無くできました。
しかし、このあたりから使っていたWindowsパソコンの動作が遅く感じ始め買い替えを考えました。
職業訓練でのパソコンの指定はWindowsパソコンであり、ちょうどコロナ禍の在宅勤務等でWindowsパソコンの在庫が無く、また私自身もMacを使ってみたかったこともあり講師の方に相談したらMacを使っている講師の方がいたのでMac使用の許可も得られたので「13インチMacBook Pro」を購入しました。
Macもほとんど初めてだったので基礎的な操作から教えてもらえてラッキーでした。

訓練の最終課題はグループワークでのホームページ制作であり、同じ受講生同士で3人でチームを作り作業分担をしてコミュニケーションツールで会話したりメールで連絡を取り合い作業を進めるものでした。
私が年長者であることからまとめ役となりExcelで簡単な工程表をつくり、チームでの進捗を管理し共有しながら作業を行いました。
私のチームでは1人が体調不良のために途中から訓練に参加できませんでしたが、それ以外の方は無事に訓練時間265時間をやりきり修了証書を授与されました。

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