\ オルカンか?S&P500か?投資初心者が必ず迷う選択 /
私自身もFIRE戦略として長期投資を続けてきましたが、どちらを選ぶかで「投資の安心感」や「値動きの納得感」が変わります。
この記事では、FIREを目指す視点から見た比較ポイントを明確に整理しています。

オルカンとS&P500、結局どっちを選べばいいのか分からない…
これは、これから投資を始めようとしている多くの方が直面する悩みです。
特に新NISAがスタートした2024年以降、「オルカンに一括投資したらどうなるのか?」「S&P500の方が儲かるのでは?」といった疑問を多く目にするようになりました。
私自身、50代で1億円をインデックス投資に振り分け、実際に「オルカン」「S&P500」それぞれに資金を投じてきました。
さらに、2024年には夫婦でオルカンとS&P500を選び、年初一括投資で「リアル対決」も行っています。
この記事では、そんな私の実体験をもとに、投資初心者が「どっちを選ぶべきか」判断できるように、5つの比較ポイントに整理してわかりやすく解説します。
①:基本の違いを比較【投資対象・分散性】


投資初心者には、分散性が高くて安心感のある「オルカン(全世界株式)」の方が選びやすいと私は考えています。
なぜなら、オルカンには米国株が約6割含まれており、残りの約3割は先進国、1割は新興国と、自然に世界全体へ分散投資できるからです。
一方のS&P500はアメリカ市場のみで構成されており、集中投資型のインデックスです。
もちろん米国企業は強力ですが、「米国に偏りすぎるのが不安」という初心者にとってはややハードルが高いと感じることもあるでしょう。
具体例
私自身は、最初にオルカンを選びました。
理由はシンプルで、「何も考えずに世界全体に分散しておけばいい」という安心感があったからです。
実際にオルカンの上位銘柄は、Apple・Microsoft・AmazonなどS&P500と共通しており、“オルカンに投資してもS&P500と似たような中身がかなり入っている”という事実にも納得しました。
初心者にとって大切なのは、「納得して投資を継続できること」です。
そういう意味では、オルカンの方が精神的にもやさしいスタートになると感じています。
迷ったらまずはオルカン。世界に広く分散されている安心感は、長期投資を続ける上で非常に大きな支えになります。
【初心者向け】新NISAで始める投資法はこちらです。


②:実際のリターンを比較【2024年の夫婦投資結果】


2024年時点では、S&P500の方がオルカンよりも運用益が高い結果となりました。
ただし、「リターンが大きい=最適」とは言い切れないのが長期投資の面白いところです。
私たち夫婦は、新NISAのスタートを機に年初一括でそれぞれ異なる投資信託に投資しました。
- 私:S&P500に360万円一括投資
- 妻:オルカンに360万円一括投資
条件はまったく同じで、比較には最適なケースです。
約11ヶ月経過した2024年11月時点で、S&P500の評価益はオルカンよりも277,269円上回る結果になっています(約+7.7ポイント差)。
具体例






上記の画像は、当ブログで記録している実際の運用データです。
リアルな数値をもとに、日々の変動や投資成果を公開しています。
とはいえ、この差をもって「S&P500が絶対に優れている」とは考えていません。
運用期間が長くなれば、世界全体に分散しているオルカンが逆転することも充分あり得ます。(2025年3月6日オルカンがS&P500を逆転しました。)
確かに短期的なリターンではS&P500が優勢でしたが、投資は“今の差”ではなく“15年後の安心感”で考えることが大切です。
分散による安心感や継続しやすさも含めて、どちらが自分に合っているかを見極めましょう。
【実例紹介】新NISAで年初一括投資した方法はこちらです。


③:値動きの特徴を比較【リスクと納得感】


長期的な安心感を重視するなら、値動きの安定性でオルカンがやや優勢といえます。
S&P500はアメリカ市場の成長力をそのまま享受できる反面、相場の下落局面ではオルカンよりも値動きが大きくなりやすい特徴があります。
一方、オルカンは先進国・新興国も含めた地域分散+通貨分散の効果があり、局所的な下落を他の地域で補い合うため、比較的ボラティリティが抑えられる傾向があります。
具体例
例えば2022年の米国株下落局面では、S&P500が20%以上下落する中、オルカンの下落幅はそれよりもやや小さく収まりました。
これは、米国偏重の構成を避けた分散投資が機能していた結果といえます。
また、為替面でもオルカンはドル以外の通貨が含まれるため、円安時にはより大きく含み益が出るケースもあるのです。
「下がるときに少しでも傷を浅くしたい」「毎日チャートを見るたびに不安になるのが嫌だ」という方には、オルカンのほうが心が穏やかでいられるというメリットがあります。
値動きの面でも「オルカンは決して弱くない」。
下落時のダメージを抑える構造こそが、長期投資を支える安心材料になります。
【比較】一括投資とつみたて投資の違いとは?


④:投資スタイル別に比較【初心者/FIRE/保守型】


どちらを選ぶかは、あなたの投資スタイルによって変わります。
「正解」は一つではなく、自分に合った選び方が重要です。
オルカンとS&P500は、どちらも優れたインデックスファンドです。
だからこそ、「初心者」「FIRE志向」「保守的な運用」を目指す人では、最適解が異なるのです。
タイプ別解説
🔰 初心者の方:
「まずは安心して始めたい」という方にはオルカンがおすすめです。
理由は、世界中に分散されていることによる“精神的な安心感”と、「考えすぎなくても大丈夫」というシンプルさにあります。
🔥 FIREを目指す方:
FIREを目指すなら、成長性のあるS&P500に積極的に振るという選択肢もアリです。
米国の力強い成長を信じて早期リタイアを狙うなら、一時的なボラティリティを受け入れてでも高リターンを求める戦略が合理的です。
🛡 保守型の方:
退職金の運用や「減らしたくないお金」を運用する場合は、分散性の高いオルカンで守り重視の運用が向いています。
下落耐性や為替分散も含めて、「無理なく続けられる運用」を重視しましょう。
投資はライフスタイルの延長です。
「どっちが上がるか」ではなく、「どちらが“続けやすいか”」で選ぶのが、失敗しない選び方です。
⑤:私の結論とおすすめの始め方【SBI証券の活用】


悩んでいる時間がいちばんもったいない。
私は、世界に分散されたオルカンから始めて、今ではS&P500と組み合わせる形で投資を続けています。
最も重要なのは、「どちらを選ぶか」よりも“今、始められる環境を整えること”です。
どれだけ情報を集めても、投資は行動してみなければ得られるものがありません。
私はSBI証券で新NISA口座を開設し、夫婦で年初に一括投資を行い、それまでもクレジットカード積立で毎月自動的に投資を継続していました。
手数料の安さ、使いやすさ、そしてポイント還元の魅力もあり、初心者が選ぶには申し分ない証券口座だと実感しています。
実際に私が1億円を投資するまでに使ったのもSBI証券です。
新NISAでもっとも使いやすく、「悩まず積み立てられる仕組み」が整っていたことが、ここまで続けられた大きな理由でした。
これから始める方へ
投資の第一歩は、「証券口座を開くこと」。
まずは環境を整え、最初の一歩を踏み出してみてください。
⑥:まとめ:比較で納得して、投資を始めよう


この記事では、オルカンとS&P500について、「どちらを選ぶべきか?」に悩む初心者の方へ、5つの比較軸に沿って解説してきました。
どちらも優れたインデックスファンドですが、選ぶ基準は“あなたの投資スタイルと続けやすさ”です。
5つの比較ポイントまとめ
- 投資対象と分散性:オルカンは全世界、S&P500は米国集中
- 2024年のリターン比較:S&P500がオルカンを上回る結果に
- 値動きの特徴:オルカンの方がボラティリティが穏やか
- 投資スタイル別相性:初心者・FIRE志向・保守型で変わる
- 始め方のおすすめ:私はSBI証券で一括投資と積立を実践中
最後に:読者のあなたへ
今の時代、新NISAという制度を活用すれば、誰でも本格的な資産形成が可能です。
重要なのは、「どっちにするか」と悩むことではなく、行動して投資を始めることです。
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投資は「不安を乗り越えた一歩目」から始まります。
オルカンでも、S&P500でも、まずは小さく始めてみてください。